若手社員クロストーク
アイコムの
未来に抱く思い

これからの無線通信とアイコムの可能性とは?
可能性を拓くためのアイコムの強みとは?
2018年入社の若手同期社員3人に
その思いをオンライン上で
ざっくばらんに語ってもらった。

K.Dさん
第1ソフト設計部
ソフト設計2課
2018年入社。もともと部活動や趣味のサバイバルゲームで無線機を使っていたことからアイコムに興味を持ち、また自分の研究分野とも関係があることから入社。現在はHFマリン機、VHFマリン据付型機などのソフトウェア設計・開発に従事。
A.Tさん
システム設計部
設計1課
2018年入社。面接時に少数精鋭で仕事の裁量が大きいことを知り、また官公庁への製品の提供など社会貢献度の高い事業を行っていることにも魅力を感じ入社。入社以来、さまざまな機種の無線機のハードウェア設計に従事。
F.Yさん
海外営業部
アイコムオーストラリア出向
2018年入社。大学で学んだ語学を生かして、ゆくゆくは海外で働きたいという思いから、海外事業部があり、世界各国に販売店網を持つアイコムに入社。入社後、海外営業部 業務課、営業課を経て、現在、アイコムオーストラリアに赴任中。

THEME 01

無線通信とアイコムの
未来に思うこと

追随を許さないアナログ無線技術をベースに、
無線通信の新たな可能性を拓いていく

アイコムの創業以来の歴史を見ると、連綿と業界初、国内初、世界初というものをいろいろ開発してきて、のちの時代の“あたりまえ”をつくってきたという事実があります。たとえば、現在私たちが日常的に使っている携帯電話をはじめ、ほぼすべての無線機の基本構成要素として活用されている「PLL技術」を、アマチュア無線機向けにいち早く確立したのはアイコム。すごいですよね。とはいえ、その技術自体すでに定着していてあたりまえすぎて、社内にいてそのすごさを実感することはないですが(笑)。

のちの“あたりまえ”なんて意識なく、業務の中でそれぞれがチャレンジしていきたことが“○○初”を生み出してきた感じでしょうか。

そうだと思います。私が担当する海上無線機器でいうと、無線機にWi-Fiをつないで、他の無線機と接続して音を出したりと、いままでなかったような技術をプラスして、新しいものをつくっていたり……。当社には常に新しいものをつくっていくという気風があります。そうした流れからあたりまえの技術として定着するものが出てくる可能性があるし、自分がその開発者の一人になれる可能性もあると思っています。

ただ昨今の世の中の流れは、無線通信といえばITやデジタルトランスフォーメーションのイメージが強いと思います。しかし、そんな中で独自性を発揮できるアイコムの最も大きな特徴は、アナログ無線技術だと思うんです。この技術を持っている会社は少ないし、そこにこそ新しいものが開拓できる可能性があります。アナログ無線機の強みは、電波の届かないところ、ネットワークがつながらないところでも通信できること。アイコムはそのアナログ無線技術のノウハウを生かして、5G、6G通信にコミットするような独特の路線を辿ると思います。

確かに5Gの時代が本格到来するのは規定の路線です。しかし、海外営業を担当する身からするとまた違う感覚も持っています。いま私はオーストラリアにいますが、インフラが整っている日本とは違い、当地はまだまだ整備途上で、携帯がつながらないエリアも結構あるんです。そうしたエリアではアナログ無線機が必需品。世界中を見渡せば、アナログ無線機を必要としている場所はかなりあると思います。それに災害や紛争など、いつ何が起こるかわからない世界では、インフラがダウンする可能性が常にあり、そんな時のバックアップとしてもアナログ無線通信は必要不可欠です。

海外でそんなにアナログ無線機の需要が高いというのは驚きました。万が一の時に力を発揮するアナログ無線技術という強みを継承していく一方で、その強みをベースに5GやAIとつないでいくことでまったく新しいものを開発していく。その先に、アイコムでしか実現できない未来があるのをますます確信しました。

THEME 02

アイコムの文化から感じる、
未来への強み

部署間の垣根を超えて、知恵を出し合い、
ともにチャレンジしていく風土がもたらす先進性

技術者から営業まですべての部署が近い距離にいて、多様なバックグラウンドを持ち、かつ個性的な人たち同士、面と向かって話しながら仕事ができるのが、アイコムの良き風土。そのため、個人でいえば、他の方々からいろんなことを吸収できますし、集団でいえば、それぞれの知恵を持ち寄ることでシナジーが生み出しやすい環境になっていると思います。

部署間はもちろん、社長はじめ経営層との距離も近いですよね。

そうですね。経営陣の考えは伝わってきます。ただ残念ながら、社長にお会いしたことはほぼないですが(笑)。私が肌で感じているのは、ソフトをつくっている部署と、ハードをつくっている部署との距離がすごく近いこと。また、生産現場が国内にあるので連絡が取りやすくて、どんな場合も話が早いです。そうしたことが、より良いものづくりにつながっていると思います。

優しい人が多いし、足の引っ張り合いなどがまったくないのも魅力。そうした好環境なので、何か問題が起きた時、一致団結力を発揮して乗り越えていくことができます。たとえば、設計が完了して工場に移管後、量産トラブルが起きた際などの対応は好例です。生産現場の方々はいろんな部署に話を持ち込んで、課題をクリアして、というのを繰り返して、多くの方々の協力を得ながら早急にトラブルを解消してしまう。そのスピード感にはいつも感心します。

私はオーストラリアに赴任前、そして赴任後のいまも、社内の方々に助けられています。赴任前は先輩方に叱咤激励されたおかげで、自らも努力し続けることができ、念願の海外赴任が果たせました。そして赴任後は、日本とのやりとりをする中で、さまざまな場面で助けてもらっています。もちろん時には厳しいことも言われます。しかし、そこに優しさがあることも実感できるのが、アイコムで働く魅力だなと思います。

新しいものが好きな人が多いというのも特徴の一つ。新しいものはどんどん見た方がいいよ、という雰囲気を社内でひしひしと感じます。私自身、新しいものが好きだし、新しい技術をいつも気にしているので、話に乗ってくれる人が多いのはうれしいですね。

そんなカルチャーが、工場へのロボット導入や衛星無線機の発売など、アイコムの最先端の取り組みにつながっているのでは?社内に新しい取り組みや製品があればあるほど、営業としてはお客さまにいろんな角度からソリューションを提供できるのでありがたいです。

“最先端”だけでなく、“機器のバリエーション”が多いのもアイコムの強みです。私が担当している海上無線機器でいえば、携帯型の製品では7セグで簡単な操作のものから、ドットマトリクスでAIS表示(船舶の航行状況の表示)やDSC送信(船舶からの遭難警報・緊急・安全通信などに対応)ができるもの、また、据置型ではドットマトリクス表示からカラーLCD表示まで、お客さまのニーズに合わせて選択肢が非常に豊富です。

アイコムの中に、すでに未来への強みはいくつもありますよね。でも、より多くの技術者の方に海外で経験を積んでもらえると、グローバルな視野での知見が広がり、さらにアイコムの良さを伸ばすことができると思います。

そうですね。現地で海外のユーザーの生の声を聞いて初めてわかることがあると思うし、そこから出てきた新しいアイデアを生かして何かつくれればと考えるとワクワクしますね。

THEME 03

未来を面白くするための意志

知らないこと、経験していないことに
面白がって取り組む先に、未知なる創造がある

私もまだ、海上無線機の中でも知らないソフトの機能があります。それらがどういう処理をしているのか、どういう規格があるのか……、知っていくことがとても楽しみです。このようにアイコムに入ると、どうしても自分が知らないこと、経験していないことに取り組む機会が出てきます。そんな時は立ち止まるのではなくて、「そんな技術があるんだ。調べてみよう」というマインドを持って、主体的に取り組んでいける人がアイコムに向いているし、一緒に働きたいなと思います。

純粋に無線技術に興味のある人なら大歓迎。技術・知識ゼロからのスタートでも、経験をコツコツ積み上げていけばなんとかなります。現に私は学生時代、情報システムを学んでいて、入社当初、ハードウェア設計はわからないことばかりでしたが、いまではできることが多くなり、自分の考えで主体的に仕事に取り組めるようになっています。

なるほど、そうなんですね。でも私としてはソフトウェアに関していえば、学生時代に何らかのソースコードには触れていてほしいですね。ソースコードを書いたことがなくてもVBAやC/C ++など、どんな言語でもいいので触れてみてください。ソースコードを書き、思った通りに動いた時に面白いと感じることができれば、アイコムに入っても楽しく仕事に取り組めます。

アイコムは世界100ヵ国以上の販売ネットワークを持つ会社。海外で自分の能力を試してみたい人にはぜひチャレンジしてほしいです。私が海外に出てみて思うのは、ここでは会社の顔として責任を持って仕事に取り組むことが求められ、より主体性を持って働けるということ。多くの方々にその醍醐味を味わってほしいですね。また、私は技術のことはまだまだ勉強中ですが、今後、宇宙事業が発展すれば無線が必要になり、そこにアイコムとして関与できる可能性がある、なんてことまで想像してたりも……。学生の皆さんには、そんな夢あるアイコムに期待してほしいと思います。