- INTERVIEW|05
- 社員インタビュー
ソフトウェアで高機能化を実現し、 無線機のさらなる可能性を広げる
第1ソフト設計部 ソフト設計3課
M.Dさん
2017年入社。小学生時代からパソコンに興味を持ち、大学時代よりネットワーク機器の設計を志すように。アイコムを選んだ理由は、5Gなどの無線通信の技術開発への積極的な姿勢に将来性を感じ、その開発者の一員になりたいと思ったこと。現在はIP無線機のソフトウェア設計に従事。
2017年入社。小学生時代からパソコンに興味を持ち、大学時代よりネットワーク機器の設計を志すように。アイコムを選んだ理由は、5Gなどの無線通信の技術開発への積極的な姿勢に将来性を感じ、その開発者の一員になりたいと思ったこと。現在はIP無線機のソフトウェア設計に従事。
携帯電話網を利用して日本全国を通話範囲とする、IP無線機のソフトウェア開発を担っています。大きく印象に残っているのは、IP無線機の充電機能や録音機能などの実装を担当した時のことです。他のいろんな機種の仕様を取り入れながら、充電デバイスの制御などはじめて取り組む技術に触れ、苦労しながらも業務を遂行。その中で仕様書には書かれていない、複雑な動作を自分で考えて実装していくのは困難である一方、面白いところでもありました。業務を完遂し、自社サイトに製品の特長として、自分が実装した機能の記載があるのを見た時は感動しました。また、上司からも「音声機能については任せられる」とのお墨付きをいただき、自分の成長も実感できました。しかし実は開発の過程では、必要になる充電デバイスの型番を間違えて、別のデバイスで検討作業を進めてしまうというケアレスミスも。上司の指摘により、実装前に気づいたからよかったものの、実装に進んでいたら開発が遅延し、損害が出てしまうところでした。この経験を反省材料として、その後は自分の認識に間違いはないか確認してから業務を進めるようにしています。
コロナ感染症対策でテレワークを実施する企業が増え、自分もテレワークを経験する中で、アイコムの無線機の有用性を肌で実感しました。特に私が開発を担当するIP無線機は、日本全国どこでも通話が可能なので、会社、自宅、出張先にいるそれぞれのメンバーが、まるで同じ部屋にいるかのように打ち合わせができます。コロナ禍だけでなく、これからどんな災害が起こるかは、誰も予測はできません。しかし想定外の事態に対して準備しておくことはできます。アイコムのIP無線機ならば災害時の緊急連絡用として活用可能ですし、GPSを搭載している機種ならばスタッフの位置情報も知ることができます。そうしたさまざまな用途があるIP無線機の開発に携わっていることに誇りを感じますし、今後も多くの方々のお役に立てる機種を開発していきたいと考えています。
ソフトウェア開発の一担当者として、さまざまな機能の実装を任されるようになったいま、次に目標としているのは、仕様作成から設計、プログラミング、テスト、リリースまですべてを一人で任せてもらえるようになることです。また、IP無線機の進化に貢献すべく、映像の送受信を可能とするソフトウェア開発に必要な技術知識の習得にも取り組みたい。加えて、身近にいる先輩のように、後輩から頼られる存在になりたいとも思っています。先ほど話した通り、仕様書にはない動作を考えて実装するなど、難しいプロセスもある中、私はつい思い込みで業務を進めてしまい、行き詰まることもあります。そんな時、頼りになるのが先輩です。相談すると適切なアドバイスをしてくれて、「そんな見方もあるのか?」と気づかされることも多々。そのたびに先輩には及ばないなぁと思い、その経験や実力の差を思い知らされます。先輩のようになるには、今後も設計業務の経験を積んで知識を増やすこと、また、後輩たちに良いヒントやアドバイスを与えながら、プロジェクトを引っ張っていけるような人へ成長することが必要だと思っています。